大狩部駅跡
廃線区間で最も好きな駅の一つである大狩部にやって来ました。国道をくぐるトンネルの向こうに駅があります。この時点でもう海が見えているのがまた素敵。
狭いトンネルを抜けると駅前広場?と待合室が見えます。廃止前にも訪れましたが、相変わらず寂しい雰囲気の駅です。
待合室はコンクリートブロック積みで無機質な感じが漂います。
扉もなく、中は薄暗い。
ホームへは階段を降りる必要がありますが、立入禁止の柵があります。
線路のすぐ向こう側が海です。
枠のみとなってしまった駅名標の向こうに海が見えます。
ホーム上の設備は残されています。
待合室の横の小道を下ったところにある、立入禁止のゲートが開いていたので散策してみます。
ゲートから下っていくと線路跡がありますが、砂利に埋まり始めています。
同じ地点からホームのある方向を眺めます。線路跡は草生し、自然に還ろうとしています。
鵡川方面に向かって歩きます。
線路は残っていますが、浮いてしまった枕木が路盤に影を落としています。
この付近には駅の設備?が残っています。
さらに鵡川寄りの方を眺めると、レールが通常ではあり得ない方向にぐにゃぐにゃと曲がっています。波の影響でこのようになってしまったのでしょうか。
この近くでは時折強めの波が打ち寄せ、大きくしぶきをあげます。
護岸が壊れてしまっている部分があり、土嚢が置かれていました。
先ほどの立入禁止のゲートがある方の反対側は国道に接する上り坂になっています。
上り坂の途中から駅遠景を撮影。
廃線前にも訪問していますが、何度来ても海の雄大さに圧倒されてしまいます。
自然は美しいけれど時に牙をむくということを改めて感じさせてくれる駅でした。
次へ続きます。